石垣島ダイビングショップ SENSE OF WONDER

サンゴについて・・・発表

今期の高校の授業も今日を含めて後3回。

今日は9月から取り組んでいたサンゴについての発表を行いました。

実際に石垣島の海でダイビングしてサンゴや海中生物を見て、調べたことをパワーポイントにまとめての発表です。週一回の授業の中では時間的になかなか上手くまとまらず結構手こずっていて大変だったみたいです(他にも授業があるし途中で試験も商工際もあったからね~)。昨日と一昨日の放課後に最終追い込みして、今日の発表寸前まで準備・修正してました。私もこの4か月間支援資料を作ったりかなり追い込まれてました。大学の時の卒論発表の準備を思い出しました(^_^;)

今日の発表は学校内の先生も見に来ることになっていて、十分準備出来たとは言えない状態で、もう一体どうなることかと( ̄▽ ̄;)思ってドキドキハラハラしてましたけど・・・発表はなかなかしっかりしていて驚きました(◎_◎;)緊張している風でもなく、詰まることも固まることも無く流れる様に話してました。今年のクラスは女子18名、男子2名なのですが、女子は肝が据わっているというか、動じることも無く・・・恐るべしでした。(ダイビングも上手かったんだよね~)男子も頑張りました!

とにかく無事に終わって良かったです。ビビりまくっていたのは私でしたね(^O^) 本当にホッとしました。もちろん説明が足りない所や修正はありますが、十分な出来栄えでした。GOOD👍

 

石垣島近海のサンゴ

石垣島のサンゴ礁の礁原 外海と内海の境目です

死んでしまったテーブルサンゴの上に新しいサンゴが芽生えてます。そういうのが繰り返され繋がってサンゴ礁が形成されます。サンゴは生き物で動物です。サンゴ礁はそのサンゴが作り上げた地形(構造物)です。サンゴ礁を形成するサンゴを造礁サンゴと言います。

この写真のテーブルサンゴはここ数年ずっと観察していたのですが、今年の夏に崩壊してしまいました。原因は分かりません。でも崩壊した状態でも新しく芽吹いたサンゴは育ってます。自然の中では長い長い時間の中でこういうことが繰り返されているんですね。

サンゴは年に一度産卵します(有性生殖)。受精しプラヌラ幼生になり着底してポリプになり、その後は出芽や分裂を繰り返しポリプを増やしサンゴの形を形成します(無性生殖)サンゴの形はポリプが繋がったものでそれを群体サンゴと言います。クサビライシは1つのポリプがそのまま大きくなったもので単体サンゴと言います。

サンゴの骨格は海水中のカルシウムイオンと炭酸イオンで形成されます。

 Ca²⁺ + CO³⁻ → CaCO³(炭酸カルシウム)

今、世界中の海で海洋酸性化(弱アルカリ性から中性に向かっている)が進んでいて、酸性化が起きると炭酸カルシウムが形成され難くなり、体が炭酸カルシウムで形成されている生き物(サンゴ、甲殻類、ウニ、貝など)の殻や骨格の形成に影響が出ています。既に北の海では貝の殻が薄くなる、穴が開くなどが起きて、貝が減少しています。その貝を食べる生き物も減少し始めています。

酸性化の影響は海水中へのCO₂の溶け込み過ぎです。つまり、大気中のCO₂の増加が原因です。大気中のCO₂の増加で温室効果が進み地球温暖化(今は沸騰化ですね)が起きて、海水温が上がりサンゴの白化が深刻な状態になっていますが、もう一つCO₂の増加は海洋酸性化も引き起こしているので、サンゴは骨格形成はし難くなる、高水温で白化するのダブルパンチを受けています。これ以上CO₂が増え続けるとサンゴが無くなって?しまいます。サンゴの減少はサンゴ礁に棲息する海洋生物の減少、生態系の崩壊に繋がります。サンゴはCO₂を吸収しているので、大気中のCO₂の増加、温暖化を加速させる要因になります。サンゴ礁の形成も止まります。止まるどころかサンゴ礁の破壊が始まります。サンゴ礁が破壊すると防波堤機能が無くなり、島に直接波が当たり始め、島が浸食されます。

CO₂削減は人間一人一人の小さな積み重ねでかなりの効果が出ます。今のままでは加速的に悪化する時が来ます。日々の生活の中で小さなことで良いので真剣に取り組みましょう。

下の写真は1つのポリプが分裂しているのが分かります

サンゴの端の方で小さなポリプが芽吹いているのが分かります。

  

海洋プラスチックゴミについても発表しました。

 石垣島の海中に漂っている化学繊維

今までダイビング中は気付かなかったけど、海中にはこんなゴミが漂っているんです。

今期のダイビングの授業はおしまい~みんな石垣島の海で見たサンゴや生き物を忘れないで欲しい。

 

後2回の授業は救命救急法です。これも大事です。

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