アンパルゴミ問題

天気:☀/風向:ENE/気温:31.8℃

今日は授業の下調べで朝からアンパルへ SUPでGo!!

アンパルには大きな水路が3つあります。一つは名蔵川です。今日目指すは一番奥の水路です。

水路を進んで行くとこんな光景。水の上に木々が生い茂っている光景も不思議な感じです。マングローブです。マングローブとは、熱帯、亜熱帯の海岸に森林をつくる、主にヒルギ科(ヤエヤマヒルギ、オヒルギ、メヒルギ、ヒルギダマシ)の常緑高木の総称です。

ここは水路脇にあるマングローブが生えていない場所です。こういうポッカリ広がった場所が何カ所もあります。風無く人工的な音は聞こえず、ただただ静かです。

水路を進んで行くと段々狭くなって来ます。

SUPの空気が抜ける危険にビクビクしながら進みます。一応空気入れ持参です(^O^) こんな所で空気抜けたら泣いちゃう😭

トンネルのような感じになって来ます。

SUPで通るのも一苦労。よそ見していると当たります(^_^;) 当たったけど(+_+)

 

ゴミが目立ち始め、目的地が近くなって来ました レジ袋

発泡トレイ、園芸用プラスチックコンテナ

目的地到着

目的地はアンパルと浦田原排水路の接続部分です。浦田原排水路はアンパルの山側にある畑や田んぼに繋がっています。

3年前ぐらいにも一度来て、あまりのゴミの多さに衝撃を受け、その時はショックで写真を撮るのを忘れてしまい、いつかもう一度と思って、今日やっと来れました。

この場所は陸からは見えません。この先に橋が掛かっていますが、そこからは見えず、土手も草木で覆われこの場所に来ることはできません。

私はたまたまSUPで探検していてこの場所に辿り着きました。

とにかくゴミの量に気分が悪くなります。やっぱりペットボトルが多く、レジ袋、肥料の袋、発泡スチロール、ソファーまで。当然この排水路の水には農薬や肥料が溶け込んでいるでしょう。数年前、アンパルの野鳥の消化器官から水銀が検出されたと新聞に出てました。って事は鳥が食べている魚に、魚が食べている小魚やエビやその他の生き物にも水銀が・・・。

肥料は被覆肥料です。この被覆肥料というのは肥料をプラスチック被膜殻の中に肥料が入っていて、時間を掛けて中の肥料が溶け出し、溶け切った後の被膜殻はプラスチックゴミになってしまいます。

マングローブは根が複数伸びていて、木々の根が複雑に重なっているので、皮肉にもゴミに対してフィルターの役目を果たしているので、ここで止まっているのです。

しかし、そのうち劣化して砕ければ最終的に海に流れ出ます。そうなんです、海に繋がっているのです。汚染された水、小さく砕けたプラスチックが海に流れ出るのです。

アンパルはラムサール条約でに登録された湿地帯です。

ラムサール条約とは

「・・・特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地及びそこに生息・生育する動植物の保全を促し、湿地の賢明な利用を進めることを目的として・・・」

え~ッ、全く無視ですね。島のいたる所そうですが、見えない所で石垣島の自然が蝕まれています。見えている人は沢山いると思います。見なくちゃいけない人が見てないかも知れません。とにかく何とかしないと石垣島の自然は悪化する一方です。危機的状況だと思います。しかし適切な対応を続けて行けば改善するものと思います。少なくとも悪化は防げるかと。

陸は川で海と繋がっています。陸や川に問題が起こればそれは海に影響を及ぼします。石垣島の様な小さな島は影響が出るまでに掛かる時間は短いです。でも逆の可能性もあります。

もう海にガッツリ影響は出ています。先日も書きましたが、授業でプラスチックゴミの回収を試してみましたが、短時間でプラスチックゴミが回収されました。何とかしなければ・・・。

 

 

 

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