石西礁湖自然再生協議会及学術調査ワーキン ググループ

  今日は朝から良いお天気ですが、少し気温が低く肌寒いです。何と!明け方は11.5℃でした(石垣島では11℃台なんてあまりない)。お昼の時点でも17℃台です。そして、何と湿度が40%台です。清々しいけど、わたしゃ、湿気てる方が好きだわ。

 
 午前中は、「石西礁湖自然再生協議会及び術調査ワーキングループ」というのに参加しました。石西礁湖というのは、竹富島-黒島-新城島-西表島-小浜島(石垣島と西表島の間に広がる日本国内最大の サンゴ礁の海域である。 「石西」という名前は、石垣島の「石」と西表島の「西」から 名付けられた)を結んだ内側の海域です。
  

 「我が国を代表するサンゴ礁生態系である石西礁湖は、漁業や観光など地域経済を支える存在であり、多くの人が活動する場となっています。

 その石西礁湖が、赤土流出などの陸域からの環境負荷、高水温等による白化、オニヒトデの大量発生等により、撹乱を受け、大きく衰退していることから、「かつてのすばらしい石西礁湖のサンゴ礁を取り戻したい」、「もっと美しい海を見てみたい」、「サンゴとともに生きる地域をつくりたい」という熱い思いを持った、地元住民、市民団体、漁業や観光関係の団体、研究者、行政機関など多様な主体が集まり、石西礁湖自然再生協議会が平成18年2月に発足しました。 協議会では、まず、石西礁湖の自然再生に向け、どのような目標に向かって進むべきか、どのような活動をすべきか、それぞれの構成員ができることは何か、などについて議論を行い、平成19年9月に「石西礁湖自然再生全体構想」をまとめました。

 現在は、全体構想に基づき、目標実現に向けた活動の実施について意見交換を行っています。」 

                                      ~石西礁湖ポータルウェブサイトより~

 石西礁湖のサンゴの再生状況は海域によって差はあるものの、全体としては緩やかに上昇傾向だそうです。しかし、以前白化などによりダメージを受けた後の再生状況よりは良くないそうです。その理由は何故なのか?また、以前より再生状況が悪いままの所もあるそうです。調査結果は興味を引くものでした。

 しかし、サンゴの再生事業に関係するであろう色々な調査手法やその結果が報告されているものの、前回と同じような内容が多くかなりガッカリ。

 

 調査結果を踏まえ、今現在具体的に何をしたら良いのかが示されず、それを議論する事もなく、学術的な報告だけ?時間がないから?

 この会は発足して9年目です。しかし、現段階で未だこの状況?その間にサンゴは白化したりオニヒトデに食害を受けたり・・・。

 陸域からの生活排水、畜舎排水、除草剤、殺虫剤、防汚剤、赤土の流入によりサンゴや藻類への影響も考えられる(「考えられる」という言葉は、データがないので実証できないということ)。実証できないから動けないという現状。物事には順序があるとは言え、色々あるとは言え・・・。自然は待ってはくれないです。

 こんな事を会の最後に意見として言おうとしたら、他の参加者が同じような思いを発言されてました。いいね!

 返答は「ごもっともです・・・。」との事。座長は「次回はもっと絞り込んだ内容で議論できるよう調整して下さい。」と環境省の方に言っておられました。

 次回が楽しみです。

 私たちも、日常でサンゴの再生に少しでも貢献できるような行動をしなければなりませんし、そういう気持ちでお客さんをガイドしなければなりません。

 

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