10年経つと・・・

天気:☀☁/風向:SW/気温:32.7℃

 ウミショウブの開花と受粉を見に、10年振りに行ってみました。毎年この時期は海に出ていたので・・・やっと来れました。

 道路から海の間にはジャングルがあります。現世界と別世界の堺です。ロード走の練習はこういう所でやりたい。 

 振り返ると野底マーペーが見えます。また登りたいなぁ。

 てくてく歩いて行くと、海が見えます。こういう光景って良いですねぇ。

 ビーチに出ると

 素敵なビーチが・・・と、本当はビーチに出るまでこういう流れのはずだったのですが・・・。

 このビーチの直ぐ手前に空地があって、10年前はそこまで車で来れたのですが、今は道路脇のこの道の入り口に進入禁止の札と鎖があって入れなくなってました。

 子供たちとウミショウブの観察に来ていた野底小学校の先生に聞いてみたら、ごみを捨てたり、不法投棄をする人が後を絶たず、進入禁止になったそうです。現世界と別世界の境目にあるジャングルがあるからこそ、ビーチが守られ、台風の時は人の住む所に波や風が来ない、そんな自然の恵みの場所にごみを捨てるなんて許されないねぇ!ついでに言うと、残念だが石垣島は山、海、川、畑、道路脇、街中とありとあらゆる所にゴミが落ちています。石垣島は海も含めテレビでも頻繁に取り上げられ、今や世界でも有名なリゾート、観光地なのに、この問題はいつまでも解決されない。

 話は逸れるが、いつも練習している競技場のトラックには何故か小石が沢山落ちています。見苦しいし、踏んでケガする可能性もある。競技場の管理人は絶対拾わない。(ついでに今はトラック外の芝には野草が伸び放題)。ここ数年私は駅伝部の生徒とその石ころを拾っているのですが、他は誰も拾わない。練習だけがスポーツではないはず。こういうところからも意識を変えないとゴミ問題は解決しないかも・・・。

 いやいや、話がそれましたが、道に入れなかったので、下の写真の奥にある岬(野底崎)をぐるりと回ったところにあるビーチ手前の空地に車を止めて、そこから岬の崖をえっちらおっちら乗り越えてこのビーチにやって来ました。斜めの崖を歩いたり海の中を歩いたり、30分ぐらい掛った(^_^;) 帰りはさっきの道をてくてく歩いて帰りました。10分掛からなかった(^O^)

 岬(野底崎)を回ったところのビーチです。あの岬(野底崎)の向こうが目的地です。ここからスタートして

 こんなゴツゴツを超えて・・・(ここの地層が面白い) 

 崖の上を歩き・・・怖い(+_+)

 やっと辿り着きました。子供たちが観察会をしてました。岬から突然変なおっさんが現れて、怪しまれたかも(^_^;)

 でも、良い授業ですね。自然の中で実際に生き物の様子を観察することはとても大事です。見る、聞く、感じる、触る、匂う・・・感覚をフル活動して学んだことは忘れません。センスオブワンダーです。  

 ウミショウブの雄株です。3mmぐらいかな。水中から水面に浮いて来て直立!この状態で風で流され水面をすべるように移動します。そして 雌株に巡り合えば受粉ですが・・・。  

 雌株に巡り合えないとそのまま風に流され岸に吹き寄せられて横倒しになってしまいます。

 水中を覗いてって言うか、水面からみても分かるほどだったのですが、ウミショウブが激減してました。雌株が水面に出てないから雄株との受粉ができない。10年前はワサワサ生えてました。一体どうしたんことでしょう!?

 アオウミガメに食べられちゃったようです。アオウミガメが増えているようです。ここには昔からウミショウブが生息していました。当然アオウミガメも生息していました。そしてウミショウブを食べていたでしょう。でもそのバランスは保たれていて、ウミショウブは十分育っていたはずです。何処かでバランスが崩れているんでしょうか?アオウミガメが増え過ぎたのは、保護の成果も考えられます。天敵(サメ等)が減ったことも考えられます。エサの海草(藻)類が減って来て、狭い範囲に沢山のカメが集まって食べていることも考えられます。この場合アオウミガメが増えたように思えますが、実は増えてはいなくて、狭い範囲に集まって食害が大きいので増えたように思えてしまうことも考えられます。色々考えられますが、ウミショウブが激減しているのは事実で、この先どうなってしまうのか心配です。

 雌株に巡り合えず、風で波打ち際に吹き寄せられ、横倒しになった雄株の姿がが、とても悲しく見えます。

 10年で気付かない内に色々な事が変わっちゃいます。変わっちゃいけない事、変えなきゃいけない事・・・色々です。

 

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